おはようございます。
日常的にPCやスマホに代表されるデジタルデバイスが身の回りにある今、「特定の行動に集中すること」が難しくなっています。
特にメールは仕事を分断する代表格です。メールの返事を書いている時に限って別の問い合わせメールが来る。といった作業の分断は日常的に起こりえます。
今日は集中力を高めるための「情報を遮断する方法」について書いてみたいと思います。
キーボードを捨ててペンを持て!
打ち合わせ中にメール着信やスマホの通知がなるたびに人間の集中力がガクンと下がってしまうことは何度も触れてきています。
メールやスマホが今ほど発達していなかった時代のように「よし、今から集中するぞ」と出来なくなってしまったのが今の環境です。
とはいえ、スマホの着信があるたびに「また集中力が切れてしまった」と嘆いていては何も始まりません。
では、このような状況に対処するにはどうすれば良いのでしょうか?
いっそまとまった時間を確保するのは諦めて、スキマ時間にはペンなどの道具を持って、書類のチェックをしてみるのはどうでしょう
作業ごとに場所を変える効果については以前も記事にしているので、そちらを参考にしていただくとして、考えるを巡らす行為には身体を動かすのとセットにするのが最適です。
考える人ほど身体を動かす
では、なぜ考えることと身体を動かすことの相性がいいのでしょうか。
それは、身体を動かさずに思索を巡らす(報告書の内容をどうしようか、とか)ことをすると、感覚系が周囲の情報を入手しようと働き始めてしまいます。
その結果、「考えること」と「周囲の情報を得ようとすること」のマルチタスクが発生してしまい集中力が拡散してしまうわけです。
深く思索をしたいときは「通い慣れた道」で考えるのが最適です。
なぜなら、通い慣れているので目新しい情報が少なく感覚系から情報が入ってくることが少なくなります。
哲学者の西田幾多郎は、考え事をする時にいつも琵琶湖疏水分線にそって歩いていたそうです。この道は「哲学の道」としても有名です。
人間の集中力を司る回路は、ワーキングメモリと同じ前頭葉にあり、この回路は使えば使うほど鍛えられていくという特性を持ています。
なので「とにかく集中してやってしまう」ことを繰り返せば、集中力は自然と鍛えられます。
まとめ
今日は集中力を鍛えるために感覚系を遮断することについて書いてみました。
人間は周囲の危険から身を守るために、周辺状況に気を配らないといけないようにできています。 つまり、何か一点に集中しているという状況が苦手なのです。
であれば、それを逆手に取って周囲に気を配れない状況を意図的に作り出す(身体を動かす)のが、集中するために最適となるでしょう。