おはようございます。
今日は最近読んだ本の話を書きたいと思います。
精神科医である樺沢紫苑先生の「言語化の魔力」という本を読んでおります。
大抵の悩みは「話す、書く」といった「言語化」をすると楽になるという趣旨の本です。今日はこの本について書いてみたいと思います。
言語化は「筆記開示」だけでは無い
このブログでも「悩んだら紙に書き出す」という筆記開示について書いていますが、言語化は筆記開示だけではありません。
自分の頭の中だけで考え続けていると、脳を圧迫してしまいます。
人間はあまり多くのことを脳の中に保持できないので、定期的に頭の中で考えていることを出す必要があります。
その中の一つが「セルフトーク」です。
私はあまりセルフトークを使いこなせていませんが、私が「これは使える」と思ったフレーズについて書いてみたいと思います。
「それはそれとして」
このフレーズは否定的な感情を切り離すのに使えると感じました。
仕事などでイラッとしたとき、パニックに陥っているときに呟いてみると感情を切り離しやすくなりそうです。
「失敗してしまった。それはそれとして、今できることは?」
「あなたの考えはわかりました。それはそれとしてAという考え方もできますよね?」
と言った具合に、ざわついた感情を切り離すきっかけになる言葉です。
私は、今でも以前の会社での「許しがたい上司の裏切り」を思い出しては怒りに苛まれてしまいます。過去を未だに引きずっているわけです。
そんなときには
「前の会社ではひどい仕打ちを受けた、それはそれとして今の会社で信頼されるためには何をできるだろうか」
といった具合に、過去にフォーカスしている思考を「今」に戻すのに役立ってくれそうなフレーズです。
「でも」
私は「でも」という言葉があまり好きではありません。
経験に照らし合わせると「でも」という言葉のあとには否定的な言葉が多いからです。
- 運動を習慣化すれば健康的になれる。でも、時間がない
- 業務分担を見直せば仕事が楽になる。でも、人がいない
という感じで前向きな提案などを「でも」という言葉で言い訳を作っているような感じがするので、今までは意識的に避けていた言葉です。
「でも」という言葉には前の言葉を打ち消す力があります。ポジティブを打ち消すのと同じくネガティブを打ち消すこともできる訳です。
- 時間がない。でも、運動を習慣化する工夫をしてみよう
- 人がいない。でも、仕事を減らせないか考えてみよう
という具合に、強い逆接を持っているからこそネガティブな状況をひっくり返す力がありそうです。
まとめ
「言語化」することによって脳のメモリを開放し、自分が悩んでいたことやパニックの原因を俯瞰して見ることが出来るようになります。
筆記開示と合わせてセルフトークも使いこなしていきたいと思います。