おはようございます。
結構前に「空気を読む」なんて言葉が流行りました。
「場の雰囲気に合わせて、乱さないようにする」なんて意味ですが、いかにも日本人らしい発想です。それが悪いとは言いません。場の空気が読めないと空気をあえて壊すということもできないからです。
今日は脳の社会的感受性について触れてみたいと思います。
「場」の見極めは必要である
冒頭で書いた「空気を読む」という行為は日本人特有のものかというとそうでもありません。アメリカ人やイギリス人、中国人もやっています。
しかし日本人は「空気を読んで、それに合わせる事」を「空気を読む」ことだと思っているます。
空気を読んでいるけど、同調するまでがデフォルトになっているのが典型的な日本人です。
野球で例えるなら、バッターボックスに立ったら投げられた珠を見極めることは絶対に必要ですが、その後の対応は千差万別です。
思い切りよく振らない行けない場面もあるし、あえて見送る場面もあります。
投げられた球に対して自分がどういう行動をとるのか、という選択肢は複数あるわけです。
空気を読む=投球を見極めることは誰にでも必要ですが、その後にどうするのかが重要になってきます。
空気を読んでいるときの脳
では、空気を読んでいる時の脳はどのような状態になっているのでしょうか。
この時、脳は他者の脳をシミュレーションし、五感でその場の雰囲気を感じ取っています。この能力を社会的感受性と言います。
これはチームで仕事をする時に必須の能力です。
社会的感受性の高い人が多いチームのほうが、そうでないチームよりも仕事の成功率が高いという研究結果があります。
この能力のお陰で、相手の顔色を見て何を感じているのかを読み取り、グループ構成員同士がお互いを思いやることで、協力し仕事が成功する訳です。
例えば5人で打ち合わせをしていた時に、一人だけつまらなそうにしていたり手持ち無沙汰にしていたら話題を変えますし、時間を気にしていそうだったら話をまとめようとリードします。
飲み会などの席でも同じです。誰かがつまらなそうにしていたら話題を振ってみたりします。
空気を読んだ後が大事であるというのは、空気を読んだうえで何らかの行動を起こし、場の空気を動かすことこそが重要であるという意味なのです。
まとめ
今日は場の空気を読むことととチームの成功について書いてみました。
社会的感受性はチームメンバー間の連携に必須の能力です。
場の空気を読み取るだけでなく、読み取った空気を如何にして動かし、成果に結びつけるかということが大事であるということでした。