おはようございます。
「自分にはできる」という自己効力感が大事。という話は以前も書いたのですが、今日は自己効力感の高め方について書いてみたいと思います。
自己効力感が高まると、レジリエンスが強化され少々のことにはへこたれなくなります。
自己効力感の4つの要素
自己効力感には次の4つの要素が存在します。
- 直接的達成経験 →なにかに挑戦し、達成した経験
- 代理的経験 →お手本となる人との関わり
- 言語的説得 →言葉による励まし
- 生理的・情動的喚起 →心身の状態が良いことによる前向きな気分
この中で最も効果が高いのは1の直接的達成経験です。
直接的達成経験とは文字通り「実際に自分が挑戦して達成した体験」のことです。
自分が決めた目標を達成した経験は、次の課題が難しいものであっても「自分ならできる」という基盤を強化してくれます。
「大学受験でC判定を覆して合格した」
「最初はチンプンカンプンだった仕事をうまくさばける様になった」
という困難な目標をクリアした経験は、その後の困難に打ち勝つためにも役立ってくれるということです。
自己効力感の罠
ただし、この自己効力感にも注意点があります。
物事がうまくいった時に自信のある人、ない人では体験の捉え方が異なるからです。
自信のある人
「自分が努力したからだ」→「次もやれる!」
自信のない人
「たまたま運が良かったから」→「次はだめかも」
という具合です。
成功要因を外的に捉えると自己効力感がなかなか高まりません。
とかく日本人は成功は「周囲の環境のおかげ」という風潮が美徳になりがちです。
しかし、それが行き過ぎると偏った味方になってしまいます。
実際は、自分が準備して努力を重ね、粘り強く取り組んだ結果なのに自分は成功に貢献していないというのは非現実的な考え方です。
「自分一人で成功した!」と豪語するのは色々と軋轢を生み出しますが、反対に自分の力を過小評価することも自己効力感を高める上では問題になります。
まとめ
今日は自己効力感と注意点について書いてみました。自信が高まればレジリエンスが強化されます。困難に打ち勝つためにレジリエンスは必須です。
自己効力感の具体的な高め方は過去にも書いていますので参考にしてもらえると嬉しいです。