おはようございます。
人間誰しも思い込む生き物です。なかでもネガティブな思い込みは厄介です。
「それはこうあるべき」「失敗したのは自分のせい」「どうせうまくいかない」
などという思い込みで失敗することもあるでしょう。
こうしたネガティブな感情を「犬」に例えた面白い分類がありましたので、今日はそれらについて書いてみたいと思います。
マイナスの思い込みはすべて「犬」である
心理学者のイローナ・ボニウェル博士はマイナスの思い込みを7種類に分類し、それらに犬の名前をつけました。
これらはレジリエンスのトレーニングにも活用されているそうです。
犬なら親しみもわきますし、「たまたま心に犬が住み着いただけ」と気軽に感じることができます。では、どのような犬がいるのでしょうか。
正義犬(べき思考)
「こうすべき」という考えが過剰にあることが特徴です。私の頭にも「正義犬」が住み着いています。この犬の特徴は自分の意見を曲げたがらず、以下の口癖をもっています。
- それはやるべきではない
- それは不公平だ
- その考え方は間違っている
結果して相手にイライラしてしまい、怒りや嫉妬などの感情が表に出てしまうわけです。私もその傾向があり、たまに正義犬がワンワンと吠えることがあります。
負け犬(減点思考)
自分のできないことや足りない点が気になって、自信をなくし悲しみや憂鬱、恥ずかしさなどのネガティブ感情を生む減点思考の思い込みです。
- 自分は役に立たない
- 他の人は自分より優れている
- こんなこともできない自分が恥ずかしい
この犬が住み着いてしまうと、「失敗したら笑われてしまうかも」「悪い評価を受けるのではないか」と気になってしまいます。
他の人の過剰に気にして失敗を極端に避けるようになってしまいます。
心配犬(悲観思考)
この犬は将来のことを憂いて、これからもうまくいかないのでは?と心配させてしまいます。何かがうまくいかないと他のこともうまくいかないだろうと不安になってしまう悲観的な考え方が癖になっています。
不安が自分の能力への不信を呼び、将来に対する自信を喪失してしまいます。
- きっとうまくいかない
- この問題は大きくなるだろう
- この会社で大丈夫だろうか
特に先のことを予測する仕事に従事していると過去・現在・未来の時間軸のうち、未来について考える癖がつき、悲観思考が強くなってしまうようです。
中でも、経理や財務、法務や安全管理などの職務で「心配犬」が思い込みのくせになってしまいます。先を心配するほうが仕事では役に立つことが多いからです。
しかし、プライベートで心配犬を飼ったままだと家計や教育などに必要以上に心配してしまい、迷惑をかけてしまうことが多いので注意が必要です。
まとめ
今日はネガティブ思考を犬に例えた分類について書いてみました。
ネガティブ思考という形のないものに犬というイメージを付けることで一気に親密感が湧く気がします。
今日はすべて紹介しきれませんがネガティブ思考が湧くたびに「また正義犬がワンワン吠えだしたぞ」とか考えれば感情に巻き込まれることは少なくなるのではないでしょうか。
残りの4種類の犬については、後日書きたいと思います。