おはようございます。
転職してはや3週間。一応3ヶ月は「試用期間」ということで半人前扱いで仕事も少なくゆったりとした毎日を過ごしています。
さて、今日は現代人が「待つこと」に耐えることが出来なくなっているのでは?という話です。
現代人は「待てなくなった」
このブログのテーマでもありますが、現代人は生産性を意識するあまり「待つこと」への耐性が低くなってしまったようです。
以下のようなことに心当たりはないでしょうか
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エレベータがなかなか到着しない
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電車が遅延している
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PCの起動やホームページの表示に待たされる
これらは一昔前に比べればかなり高速化されています。にも関わらず我々は「待つこと」が出来なくなっているのです。
マサチューセッツ大学の研究によるとネットユーザーがコンテンツの読み込みを待つことが出来るのはたった「2秒」だそうです。
また平均で40秒程度しかコンピュータの画面に集中できず、他のコンテンツに興味が移ってしまいます。
技術が発達したお陰で作業効率と生産性が上がったのは良いのですが、その代償として忍耐力が失われてしまったのは皮肉なものです。
忍耐力を取り戻すには
忍耐力は仕事や勉強における必須のスキルです。
現代は結果がすぐに出ることの方が少ないので、粘り強くコツコツと取り組める能力が重要になります。では、どうすれば忍耐力を取り戻すことが出来るのでしょうか。
もっとも簡単なのは「小説を読むこと」です。
忍耐力を高めることは「認知の耐性」を改善することです。これは「答えをすぐに求めずに、あいまいさを放置できる力」とも言いかえることができます。
アニメや映画を倍速で見たり、ネット配送が遅いとイライラしてしまうのは「認知の耐性が低い」ということになります。
こうした「不確かな状況」に耐える力がないと深い思考ができず、創造的なアイデアを出すこともできなくなるそうです。
すぐに答えがでる「安易なもの」に飛びついてしまうのですね。
その反面、小説はすぐに結末が出ることがありませんし、作品によっては複数の解釈を必要とします。「簡単に結末がわからず、結末の解釈が分かれる」ような小説に触れることで認知の耐性を高めることが出来るようです。
まとめ
今日は現代人が「待てなくなっている」ことについて触れ、「認知の耐性」をあげる方法について書いてみました。技術が発達したお陰でPCやネットの速度は大幅に増えたはずなのに我慢が出来なくなっているのは、認知の耐性が下がったためです。
これではいくら技術が発達しても常にイライラする事になってしまいます。
私自身もしばらく小説に触れる時間がなかったので、これを機にゆっくりと作品に向き合う時間を楽しんでみたいと思います。