おはようございます。
物事を批判的に考える「クリティカル・シンキング」について以前書いてみました。
クリティカル・シンキングは自分の「当たり前」が本当に当たり前なのかということを考えてみる。すなわち前提を疑うことです。
では、どうすればクリティカル・シンキングができるのかということについて書いてみたいと思います。
クリティカル・シンキングに必要な3つの観点
クリティカル・シンキングが大事。とは言いつつも最初から批判的に物事を考えることができる人はなかなかいません。
では、批判的にものを考えるクリティカルシンカー達は普段、どのような視点でモノを見ているのでしょうか
比較的取り入れやすいのは以下の3つです。
同定
同定とは「自分がいま、どんな問題と向き合っているか?を確認する」作業を指します。
そもそも自分が今取り組んでいる問題が何なのかを理解していないと、正しい解決策を導くことが出来ません。
間違った問題に取り組んでも間違った回答しか出てきません。
まずは、自分が何を解決したいのか。それにはどんな問題があるのかという観点で状況を俯瞰してみましょう。
調査
情報のソースを確認するのも必要な作業になります。
人によっては「個人の意見」をあたかも「全体の意見」であるかのように言う人がいますが、そのような場合にソースのチェックが活きてきます。
私は、仕事中に問題が発生した時、「その問題は誰に係わることなのか?」「その人の周囲だけの問題なのか?」「主張の根拠は何か?」「今後も起こりうることなのか?」などの観点で確認するようにしています。
バイアスチェック
人間誰しもバイアスに引っかかります。私もそうです。
人間の脳には本来存在するバグとして「思い込み=バイアス」が存在します。
自分の主張が正しいと思い込めば、自分に都合の良い情報ばかりを集め、都合の悪い情報は無視するなどと言うのは典型的なバイアスです。
前提を疑うのも大事なのですが、それは自分も含めてです。
自分が前提としていることが本当に正しいのか?反対意見にも耳を傾けているのか?ということを疑ってみるのも重要でしょう
まとめ
今日はクリティカルシンカーになるために必要な3つの視点について書いてみました。
物事を批判的に考える、というのは簡単ですが実際にはそれ程単純ではありません。
自分が思い込みに囚われていないか、ということを体系的に確認するために3つの視点は役に立ちますので使ってみてください。