おはようございます。
退職が見えてきたはずなのにいっこうに業務が楽になりません。なぜなら私がやっている業務はノウハウがものをいうので、他人に降ることが難しいからです。
もちろんそれは個人にとって強みにはなりますが組織にとってマイナスです。
本来は「仕事はだれでもできる」状態にするのが私の理想ですが、現実はそうはなりません。
今日は、いかにして「与える側」に育てるかということについて書いてみたいと思います。
だれでも最初は「与えられる側」
私もちょうど一年前に今の部署に辞令をもらい、着任した当初はなにも出来ませんでした。
「与えられる側」だったわけです。
まったく畑違いの部署で経験や知識を活かせる場が殆どなかったからです。
それでも自分なりに前任者のやり方を学び、自分なりに発展させて他人に教える「与える側」の知識を身につけてきました。
しかし、自分の仕事に特化すればノウハウは蓄積されていきますが、自分の代役がいなくなってしまいます。
本来それは組織としては良くないわけですね。
今回、私が転職を申し出たことで実際、職場は代役を探すのにてんやわんやしている訳ですから。
いつまでも「与えられる」と思わない
最近、自衛隊の遊撃部隊の教官をされている人が書いた本を読んだのですが、遊撃部隊ではいつでも代役を準備しているとのこと。
指揮官でも隊員として行動できないといけないし、反対に隊員も指揮をとれないといけない。
いつでも代行者がいないと遊撃戦は戦えないとのこと。
私も「与えられる側」だったので、最初は教わるばかりでした。
しかし、教えてくれる相手がいつもいるとは限らない。
定期異動でいなくなっても大丈夫なように自分なりに知識の会得を心がけました。
自分がいなくても「回る」組織が理想
しかし、自分に知識やノウハウが蓄積され「与える側」になった時に人にノウハウを継承することを怠ってしまったのは失敗でした。
ノウハウを他人に継承しないと、与えられることに慣れ依存する結果となります。
グチや文句ばかりの問題を作り出す人ではなく、問題を解決する人を作り出すためには自分のノウハウを継承し、いつでも代役になれる人を準備しておくのがよいでしょう。
まとめ
「誰もが代役になれる組織を目指す」というのは実際には非常に難しいと感じています。いわゆる属人化というのはどこの組織にも起こり得ることで、匠を目指すのでは無く、いつの間にか匠が出来上がっていたというのは避けるべき事態でしょう。
退職も近いので、今いるメンバーに持っているノウハウを叩き込んで安心して職場をさりたいと思います。