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脳の定形動作を変えてみる【継続210日】

おはようございます。

良い習慣を身につけることを実践している私ですが、少しでも油断すると悪い習慣(夜の間食など)が復活してしまいます。

どうしたら良い習慣を継続することができるのかと本を読んでいたところ、面白いものを見つけたので今日はそれについて書いてみたいと思います。

定形動作はインプットできる

私達がビジネスメールを書くときにはだいたい「お世話になっております」などで書き始めることが多いと思いますが、メールの定型文を作っておくことで脳の中で文章を組み立てるという労力を節約することが出来ます。

 

同じように「動作」でも「組み合わせによる定形」を作っておくことができるそうです。

脳の中の帯状回という部位には、定形動作を保存しておき、運動予測をして適宜出力する働きがあります。

脳の損傷によっていつも通りの動きができなくなった「てんかん」の患者さんを調べてみたケースでは、目の前のコップを手で取ろうとすると、親指が下になるように手がひっくり返ってしまうようになったそうです。

これはてんかん発作が起こることにより定形動作が誤って出力され、何気なく行っていた動作ができなくなってしまった事例です。(これを失行というそうです。)

 

この例から、私達の脳は

  1. 動作を都度かんがえているのではなく、予め用意されていた定形動作を出力している。
  2. それが望ましくとも、そうでない行動でも無意識に出力される

ということがわかります。

 

脳は決まった動作を好む

この事実を自分たちの場合に置き換えてみると、手を付けることが難しかった仕事スムーズにできるかもしれません。

 

たとえばミーティングから戻ってきて自分の座席について、コーヒーを飲んで一息ついてから、仕事を再開しようとすると、たった今終えたばかりのミーティングの議事録を書くのが億劫になってしまいます。

これは「議事録を書く」というアクションが定形動作から取り残されていることに起因しています。

 

「会議に出る」というアクションは「コーヒーを飲む」という動作で完結してしまっているので、付随する「議事録を書き始める」というアクションが切り離されてしまっています。

メールでも、冒頭の挨拶文は決まっていますが用件に当たる本文は自分で考えないといけません。

それと同じように定型動作から切り離された動作は、脳が個別に司令を出さないといけないのです。

脳の定形動作をアップデートするには

それでは、新しい定形動作を覚え込ませるにはどのようにすれば良いのでしょうか。

それは「とりあえず手をつけておく」です。

 

先程の会議の例であれば「会議が終わった後、議事録の冒頭だけ書いてからコーヒーを飲む」という動作にしてしまえば良いのです。

議事録を書くことまでが一区切りになれば、脳は定形動作として出力します。

すると作業を再開したときに、最後まで議事録を書くことのハードルが下がるわけです。

脳は完結したタスクは忘れてしまいますが、やりかけのタスクは覚えています。

議事録の冒頭を書いてしまったら、そのタスクは未完結なのです。

すなわち、議事録を書くというタスクを最初から命令するよりも、未完結のタスクを再開する方が脳にとってハードルが下がるのでとっかかりやすくなります。

 

このとき「冒頭だけ書く」というのがポイントです。

議事録を全部書き上げようとしてはいけません。

途端にハードルが上がって脳がめんどくさがってしまいます。

会議が終わった後でも取り組めるくらいにラク、でも終わらせないくらいのタスクを最後に組み込んでおくのが大事です。

まとめ

今日は脳の定形動作について書いてみました。

脳は基本、めんどくさがりです。エネルギーを大量に使うので省エネな行動を好みます。脳の性質をうまく使って、勝手に最適な行動をとるように脳を手なづけてあげましょう。