生産性ヲタクの爆速ブログ

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【読書】投資家が「お金」よりも大切にしていること

先日読んだ本が久々に衝撃でした。

藤野英人さんの「投資家が「お金」よりも大切にしていること」(星海社新書)です。

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最近、投資に興味が出てきてふと手に取らせて頂きました。

衝撃でした。今回はこの本を読んで感じたことを書いていきます。

 

ペットボトル飲料(¥150)の向こう側 

「あなたはコンビニでペットボトルのお茶(¥150)を買いました。

 そのお金はレジに収まった後、どこに行くのでしょうか。」

冒頭からこんなことを聞かれます。

うーん・・。販売元と卸問屋とコンビニくらいしか思いつきませんでした。

 

 

この答えは・・・

 

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こんなにあります!ベビーシッターとかマジシャンとか入ってます。(マジシャンて・・・。)

「コンビニでお茶を買う」これだけのことが、こんなにも影響を及ぼしているんですね。

 風が吹けば桶屋が儲かるというのも案外本当なのかもしれません。

 

お金にまつわる日本人の本性

「日本人はケチだ!」いきなり断言してしまいます!

もちろん感情論ではなく、裏付けの取れたデータに基づく主張です。

困っている人のために寄付をするわけでもなく、社会にお金を循環させる投資もせず、

自分のお金を守ることに執着する。そんな日本人像を浮き彫りにします。

 

ふるさと納税にしても地域の発展のために納税している人が

どれだけいるのでしょうか。育んでくれた故郷や応援したい地域に

納税するというのが、本来の趣旨だと思うのですが、

納税額以上の返礼品ばかりにフォーカスしているメディアを見ていると

欲にまみれた日本人像しか見えません。

中には真摯に地域の発展のために納税している人もいると思いますが、

こんな姿を目にしていると筆者の主張にも納得してしまうのです。

日本人は自分のお金を守ることしか考えていないと思われても仕方ないでしょう。

 

ブラック企業を生み出しているのは誰か

ブラック企業なる言葉が定着してひさしく、過労自殺など出そうものなら、

たちまちブラック企業大賞にノミネートされてしまいます。

  

ブラック企業を生み出しているのは、その企業の経営者ではなく消費者たる私たちです。

 「24時間営業していて当たり前」

 「送料無料で翌日配達当たり前」

 「早くて安いのが当たり前」

 

消費者のニーズがあるから企業は応えようとします。ニーズばかりが膨れ上がった結果、

 「長時間労働が当たり前」

 「休日出勤が当たり前」

 「サービス残業が当たり前」

になってしまうのです。

私たちの消費活動は、誰かの生産活動につながっている。と筆者は説いています。

消費者たる私たちの意識を変えることが必要なのです!

 

 ひとりひとりが投資家だ!

 私は投資とは「自分のお金を企業に回して業績に応じたお金を得ること」だと思っていました。

しかし著者は投資を次のように定義しています。

 

「投資とはいまこの瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと」

 お金はエネルギーの一つに過ぎず、お返しは必ずしもお金ではない

 

本を読むのも投資です。エネルギー(時間とお金)を投入してお返し(著者の知識や経験)を戴いているのですから。

著者の定義に当てはめると、わたしたちは誰もが投資家になります。

お金以外でも投入するエネルギーがあって、お金に限らないお返しをもらっているのですから。

※場合によっては投入したエネルギーに見合わないお返ししか得られないかもしれませんが 

更に著者は最大のお返しについて述べていますが、それは本文を読んでいただければと思います。

 

皆さんにとって投資による「最大のお返し」は何ですか?

 

まとめ

「投資家が「お金」よりも大切にしていること」という本について気になった部分を

ピックアップして読後の感想を書きました。

お金について真剣に考えるきっかけになる良い本でした。

 

気になる方は是非読んでみてください!